亡き妻の故郷・徳島を愛した元ポルトガル神戸総領事モラエスは、妻ヨネの死後に職を辞し、徳島の街を終の住処と決めて移り住みました。
その後はポルトガルの新聞に日本を紹介するとともに、日本に関する作品を数多く残すなど文豪として歴史に名を残す人物です。
モラエスさんは、焼餅がお好きだったようです。
手みやげに焼餅がいいとお考えであったそうです。
それが徳島ではステータスであったのでしょう。

小さくて可憐な花びらは、モラエスさんからの贈り物。

この花は、モラエスの花と呼ばれています。
モラエスさんが植えた花ということで、地元ではそう呼ばれるようになりました。
およそ100年前に植えられてから今もなお、可憐な花を楽しませてくれています。モラエスさんの、おヨネさんへの想いが彩られているのでしょう。

モラエスの半生を描いた故新田次郎さんの未完小説「孤愁ーサウダーデ」を、次男で作家の藤原正彦さんが書き継いで発行された小説の中には、焼餅と黄花亜麻、そして大滝山界隈が出てきます。
(黄花亜麻の見頃は11月中旬〜3月頃。和田の屋本店の店内からもご覧いただけます。)

徳島「モラエスさんの花」|滝の焼餅 和田の屋の黄花亜麻 – Spherical Image – RICOH THETA
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